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出会いの森の迷い子-12

だけど伊藤さんみたいな人もいるから、ここは慎重に。

その日は、話がはずんだというわけでもなかったが、
沈黙の時間も心地よく、メルアドを交換し、
次のデートの日も決めて、2人で微笑みあって別れた。

それから矢島さんとは美術展に行ったり、お祭りを歩いたりして、
初日を含めて4回会い、4回目に交際を申し込まれた。

やっぱりドキドキするような胸のときめきも高揚感もなく、
「わたしの恋愛、これで打ち止めでいいの?」と、
不服な気さえもしたが、それもあるセリフで一気に吹き飛んだ。

「静香ちゃん、結婚はいつ頃を考えてる?」

そうか。この人は一生わたしと一緒にいる気なんだ。


この時、伊藤さんが「逃げた」気持ちがわかるくらい、
ときめきと怖れが、喜びとともにどっと押し寄せてきたのだ。

誰かと一緒に生きていく喜び……。

この選択が正解か間違いかは、きっと神様にもわからない。
だからわたしも、直前に逃げたりするかも。

でも今は矢島さんと、ゆっくりでも前に進もうと思う。

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