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出会いの森の迷い子-8

カスタマーエンジニアをしている伊藤さんは、
顧客の元に出向きシステムの不具合を直す仕事をしている。
彼いわく「叱られ屋さん」だそうで、
不条理な顧客の話を面白おかしく次々に話してくれた。

その陽気そうに話す姿を見る限りは、
ストレスのたまりそうな仕事をしている人に見えない。

そうして朝「おはよう(^o^)」とメールを打てば、
「おはよう(^o^)!」と返してくれる男性のいる幸せを、
わたしは何日にも渡って、噛み締めることになる。

実はこの時まだ「恋が始まった」自覚はなかった。

でもわたしはこの人と一緒の、まろやかでやさしい時間を
心からステキだと感じ始めていた。

3回目のデートは、谷根千と呼ばれる辺りのお散歩。

陽射しの和らぐ3時頃に待ち合わせて、
わたしと伊藤さんは、目的もなくぶらぶら歩いた。
なぜか猫をたくさん見たので、からかったり撫でたりする。

そうして日暮れの古い町並みで、ただ黙って夕焼けを見た。

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