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木々を揺らす風-4

「それって、他の人と結婚するってこと?」

潮は小さくうなづく。
わたしは「ともかくお風呂に入って着替えて」と、
彼をバスルームに入れた。

そうしていつもの休日と同じように、
作った夕飯を出し、ふたりで一緒に食べる支度をする。

潮は食卓についても、ずっと下を向いている。

「ウチのデザイン事務所、麻理っていうコがいるんだけど。
 実はそのコと何回か……寝てしまったことがあるんだ」

「つまり、浮気をしてたってこと?」
「本当にすまん。でもまったくの遊びだったんだ。
 俺は一緒に住んでる恋人がいるって何度もいったんだけど……」

潮は食事に手をつけようとしない。
わたしもひどく悪い予感がして、何も喉を通らない。

「麻理が妊娠したっていうんだ」
……悪い予感って、どうして当たるんだろう。

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