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24話 疑惑


安心から一転、私の心は疑惑でいっぱいになった。
2人がうろたえていることからも、なにか隠しているのは明らかだった。

私は宗田くんに告白された。
それなのに、休日宗田くんと遼子は2人で会っていた。
「どういうこと?」
私の声は病院の待合室によく響いた。
当然、まわりの患者さんに白い目で見られて、私は気まずく頭を下げた。
「外に出ようか」
遼子が力なく笑った。

証明書などを受け取らなければならない宗田くんを残し、
私と遼子は病院の外へ出た。
遼子も落ち着きを取り戻している様子だった。
いつもと変わらないさばさばとした口調で言った。
「ごめん、私、清美にうその占いを言ったの」
「うそって……」
言いかけて、私は言葉を切った。
この週末、私は遼子の占いを信じて外出しないことを決めた。
遼子から電話がなければ、今だって家にいるはずだ。
つまり、遼子は自分と宗田くんのツーショットを見られないために、
私にうその占いの診断結果を言ったということなのだろうか。
「ひどいよ」
つぶやくと、遼子はちょっと肩を上げた。
「だから占いはそんなに信じちゃだめって言ったじゃん」
ひどいよ、遼子。

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