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21話 知らせ


私はもともとインドア派だ。
だから特に2日間の引きこもりもつらいとは思わなかった。
この2日間を無事にすごせば、明るい未来が待っている。
そう思うと、むしろいつもの週末よりもわくわくしていた。

日曜の昼過ぎに時間が余った私は
何度もオムライスに挑戦しては失敗したけど、
やっと、黄色い卵でくるまれたおいしそうな
オムライスを作ることができた。
焦がさずにできたのははじめてで、上機嫌だった。
ケチャップをかけて、いざ食べようとしたそのとき。
携帯電話の着信音に、私はスプーンを持つ手を止めた。
画面を開くと、遼子からの着信だ。
遼子にはもちろんアドレスと電話番号を教えている。
でも、遼子から連絡をもらうことはめったになかった。
携帯電話が嫌いだと、遼子はよく言っているから。
だから通話ボタンを押す直前、なにかいやな胸騒ぎがした。
金曜に聞いた、遼子の言葉が頭の中でリフレインする。
「今週末は特によくない」って。

携帯電話を耳に当てると、「清美?」と遼子の声がした。
珍しく、慌てた様子だった。
「遼子どうしたの?」
冷静に、冷静に。
自分に言い聞かせながら返事をしたけど、声が上ずっている。
飛び込んできた遼子の言葉に、私の冷静さは跡形もなく吹き飛んだ。
「宗田くんが、事故に遭った」

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