お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

20話 悪い予感


三角形に広げたタロットをすべてめくり終わると、遼子は腕を組んだ。
「どうなの?」とせかした私に、視線を移す。
「よくない」
単純明快、とてもわかりやすい占い結果だった。
私のショックを受けた顔を見かねて、遼子は説明してくれた。
「近い将来のところが特によくない。
それによって、遠い未来も悪い方向へ傾いてしまう」
「近い将来って、いつ?」
すがるように聞くと、遼子は「明日からの週末かな」と言う。
「逆に、この週末を無事にやりすごせば、その先の運命もこのまま
明るいほうへ行く。この週末は、余計なことに首突っ込まないこと。
なにかあったとしても、冷静でいること。以上」
遼子はそれだけ言い切って、さっさとタロットを片づけはじめた。

将来が明るいかどうかは、今週末にかかっている!

「余計なことに首を突っ込まない、ね」
私はひとつ大きくうなずくと、あいさつもそこそこに店を出た。
もう、残り30分弱で、明日になってしまいそうだった。
この土日は一歩も外に出ないようにしよう。
そうすれば、リスクは最小限に抑えられる。
私はスーパーに駆け込んで食料を買いためた。
クロスワードパズルの本も2冊買った。
駆け込むように家に帰り着いたのは、0時2分前だった。

でも残念なことに、遼子の占いはよく当たってしまった。

お役立ち情報[PR]