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18話 残りの50パーセント


「50パーセント信じるって、どういうこと?」
私の質問に、宗田くんは首をかしげる。やっとメニューを閉じてくれた。
「正確に言うと、運命はあると思います。僕も運命を感じたことがある。
でも、運命がその人を支配できるのは、多くても50パーセント。
そこからはどんな強力な運命であっても、その人次第って思うんです」
意外と真面目に答えてくれたので驚いた。
そして、宗田くんに運命を感じさせた人ってどんな人なんだろう、
と気になってしまった。
やきもちってやつかもしれないと気づいて、恥ずかしくなる。
「残りの50パーセントは自分次第か」
恥ずかしさを紛らわすために、繰り返した。でも私は賛成できない。
どうしたって動かせない「100パーセントの運命」を信じているから。

すると、宗田くんはあどけない表情から一転、真剣な表情になった。
そして、私を正面から見た。
「だから、僕はその50パーセントを自分で作っていこうと思います」
宗田くんの言ったことが、私にはよくわからなかった。
きりりとした表情は、これまで2週間以上を一緒にすごしてきたのに
はじめてで、私は思い切りドキドキしていた。
「自分で作るって?」
あくまで自然を装ってたずねると、宗田くんは大きく息を吸い込んだ。
「僕と、付き合ってください」
「えっ」
呆然としてしまった。大真面目な宗田くんの前で、
私は視線をそらすこともできなかった。

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