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6話 運命の人


間違いない。宗田恭平、運命の人だ! なによりの誕生日プレゼント。
運命の人の出現を言い当てた遼子に「ありがと〜」とココから叫びたい。
ついでに課長にも感謝。だって、私を教育担当につけてくれたのだ。
しばらくは営業先なども、2人でまわることになる。
こんなにとんとん拍子に話が進むなんて、これぞ運命の人である証だ。

簡単な説明と打ち合わせをした後、早速営業先に向けて出発した。
電車の中で、私たちは並んで座っていた。
まじまじと、宗田くんの横顔を見つめてしまう。
クリクリの目に長いまつ毛——本当は切れ長の目の人が好きなんだけど。
短く刈り上げた頭——本当は長めの髪が好きだけど。
今年新卒、ということは、
歳は5つぐらい下ってことか——本当は年上が好みだけど。
いや、理想なんてこの際どうでもいいんだ。運命の人なんだから。

「清美さん」
見つめていた横顔が突然こちらに向いたので、
私は思わず「はい!」と返事してしまった。
「なんか、うれしそうですね」
宗田くんに言われ、反射的に頬に手を当てた。
うれしそう、というより、にやけていたのだろう。
運命の人の隣にいるから、とも言えず、しどろもどろになってしまった。
「あ、今日誕生日だから、かな」
「誕生日、ですか。おめでとうございます!」
宗田くんは、とくに疑問も持たなかったようで、笑顔で言ってくれた。

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