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4話 占い結果


私は小さい声で遼子に占いをするようねだって、様子をうかがった。

遼子は、まったく占いを信じていない。
むしろ、信じる私をバカにしていることが、言動の端々に表れていた。
それなのに昔から霊感があるらしく、タロット占いができるのだ。
しかもけっこうよく当たる。神様はすばらしい能力を、
もっともふさわしくない人に授けてしまった。
だから私はよく遼子に「占いをして」と頼んだ。 でも、遼子は「占いなんて意味ない」となかなかやってくれない。
だけど、今日の返事はあっさりしていた。
「いいよ。明日は清美の誕生日だしね。プレゼント代わりってことで」
今日も断られるとばかり思っていたので、私は思わず目を丸くした。

接客が一段落すると、遼子はタロットを持って私の隣に腰を下ろした。
「なに見てほしいの?」
無造作にカウンターの上にタロットを広げ、シャッフルしながら、
遼子が言う。
「もちろん、恋愛運で」私は鼻息荒く答えた。 遼子はタロットを慎重に並べると、ゆっくりと裏返していった。
私はカウンターの上のタロットと、 それを見つめる遼子の顔を交互に見る。遼子はしばらくタロットを
見ていたけれど、ひとつうなずいて私の顔に視線を向けた。
「大切な日に、大切な人に出会う」遼子の声は力強かった。
大切な日……頭の中で繰り返して、「あっ」と声を上げた。
「明日の誕生日のことだ!」

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