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2話 私の秘密


私、朝倉清美は社会人になって5年目。
社内のデータ管理システムを請け負う会社の営業をしている。
自慢じゃないけど、営業成績はいつもいい。
社内には、あきちゃんのように私を慕ってくれる後輩もいるし、
先輩や上司にも、信頼されているなって、
最近ようやく思うようになった。

ただ、私にはそんな職場の人たちが知らない、秘密がある。
それは、「占いを熱狂的に信じている」ところ。
昨日は携帯サイトの占いで「車に注意」と言われて、
いつもならバスに乗るところをダッシュした。
占いの通りにしていれば、なんか安心できる。

食堂の列の中。冷蔵コーナーに来て、私は3枚のお皿をとった。
隣に並ぶあきちゃんが、首をかしげる。
「清美さん、なんでそんなフルーツばっかりとるんですか」
りんごにキウイにグレープフルーツ。フルーツ全種類を載せていた。
「今日のふたご座のラッキーアイテムは、フルーツなんだって」
私はちょっとむすっとしたまま答えた。
朝の星座占いで言っていた。
ビリのふたご座は、フルーツをたくさん食べろって。
ちなみに、山手線の占いには、黄色いものがいいとあった。
バナナがないのが残念だ。
「占いですかぁ」
あきちゃんはつぶやいたきり、もう関心がなくなったようだった。

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