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タイムカプセル-6

「元気だった? ずっと心配してたんだよ」
「あんな風に、この土地を出て行ったから、連絡しにくくて」

紀代子にいわれて、真理は恥ずかしそうにうつむいている。

真理はあの頃、わたし以上にずっと真面目だった。
3年生の時には、彼女も学級委員に選ばれてしまったくらいだ。

高校に入っても、しばらくは普通に生活していたのに、
ある日突然、ある男性のアパートに入り浸るようになる。

そして男性とともに、姿を消して連絡がとれなくなった。
真理のお母さんには、気の毒すぎて居場所を聞けずに今まで来た。

紀代子がここに来たがった理由も、実は真理を気にしてのこと。
「行ったら、きっと会えるよ」

根拠のない紀代子の確信が、真理を引き寄せたのかもしれない。
さっそく3人で、赤外線でメルアドの交換をした。

「今、どうしてるの?」
「ずっと派遣で働いてたけど今は休職中。赤ちゃんができたから」

「すごい、よかったね、おめでとう!」
今度はわたしと紀代子が、真理に飛びついて抱きしめた。

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