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タイムカプセル-5

駅についてからホテルまでの道のりを、
わたしたちはずっと、途切れることなくしゃべりながら歩いた。

行く途中、それとなく注意したけれど同級生らしき人はいない。
1学年100人ぐらいいて、何割かは来るはずなのに誰も見かけない。

もしかして、意外にきていないとか!?
緊張しながらホテルの宴会場のドアを開けると、
中はもう、人でいっぱいだった。

不思議だ。女性は誰もが、あの頃の面影を顔にとどめたまま、
ちゃんと大人になっている。
でも男子は大人の顔になると、一気に面影を消してしまう。

それでも気持ちは一気に中学時代に戻り、懐かしさが胸に満ちる。

「理和、理和じゃない? 紀代子もいるんだ!」

背後から大きな呼び声がしたと思ったら、
誰かがいきなり、抱きついてきた。

「真理、真理なんだ!」

顔を見なくてもわかった。
あの頃、紀代子とともに仲の良かった真理だ。

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