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22話 まわりの力を借りて


席に戻ると、こちらから声をかける前に、栄一が駆け寄ってきた。
「こんな大ごとにするつもりじゃなくて。リーダー、申し訳ない!」
「ううん。私こそ、悪かったの。
心配しないで、マネージャーに怒られたわけじゃないから。
それより、この後ちょっと時間いいかな? 木戸さんも一緒に」
栄一はわかったというように頷き、そのまま席に戻って圭子に声をかけた。

話し合いの場所には、食堂横のカフェテラスを選んだ。
元々第二食堂だった場所だが、昨年社長が社内の交流活性にと
カフェ方式に改装したのだ。ここならきっと、少しは話がしやすいはず。

「まず、2人に謝らないといけないと思って。私が変に間に入ったせいで、
2人ともに嫌な思いをさせてしまって。ごめんなさい」
まず私が口を開いた。
「そんな。なにもリーダーが謝ることなんてない。
そもそも、俺がリーダーに愚痴を言ったのが発端なんだよな。
きちんと木戸さんと当事者同士で話をすべきだったんだ」
「え、私とですか?」
栄一の言葉に、少し驚いたように圭子が身を乗り出した。
やっぱり伝わっていなかったのだ。栄一が圭子に対し不満を感じていたことが。

改めて、今日は3人で話をしよう、と私が言い出す前に、
栄一がゆっくりと圭子に向かってしゃべりはじめた。


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