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BLUE×BLUE-7

「どうした? ちゃんとシートベルトしろよ」
弘幸が、わたしの顔を覗き込む。

「これ、落し物。誰のか知ってる?」
わたしは弘幸に、青いピアスを渡す。

「知らない。誰のだろう? じゃあ、行こうか」
彼はピアスを無造作にダッシュボードに置き、車を発進させた。

そして、そ知らぬ顔で新婚旅行先の話など始める。
わたしは、ダッシュボードの上のピアスから目を離せない。

「おい、どうした? どこか具合でも悪い?」
めずらしくうろたえた様子で、弘幸が話しかけてくる。
わたしはやっとの思いで、口を開く。

「このピアス、誰を乗せた時に落ちたのかな?」
「……あ、ひょっとして嫉妬!?
 バカだな。別に浮気とかないって。ホントだって」

弘幸はまんざらでもなさそうな笑いを浮かべ、解した。

だが同じ会社の同じ営業所に勤めていれば、
イヤでも彼のプライベートの素行が伝わってくる。

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