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BLUE×BLUE-6

だから弘幸がキレやすいからというより、
わたしの不安が原因で、いいたい事がいえないでいるのだ。

本当はこんなの、よくないんだろうな。

いつもの通り、ひとりではしゃいでいる弘幸を眺めながら、
喉元まで出かかったため息を、薄く薄く吐き出して、
はしゃぐように笑って見せた。

「じゃあ、そろそろ11時近いから車で送るわ」

でも心に偽りがあると、いつものように車に乗り込んでも、
つい視線が下向きになる……あれ?

助手席の足元に、小さく光るものが見えたのだ。
拾い上げてみると、青い石を使ったピアス。

もちろん、わたしのじゃない。いったい誰のだろう。
車の助手席の、足元に残された青いピアス。

それは小さな青いジュエルをたくさん集めて、
葡萄のように見せた、かわいらしく趣味のよいものだった。

助手席に座ったまま、つまみ上げたピアスから、
視線をそらすことができない。

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