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BLUE×BLUE-5

「ヨリももう30歳じゃん、子どももすぐ産んで欲しいし、
 正直いって家にいて欲しいから、会社辞めちゃってよ」

彼はおそらく、わたしを喜ばせたかったんだと思う。

ウチの会社は固定給+歩合給なので、営業成績のよい弘幸は、
若さに似合わない相当の高給取りだ。

だから、わたしのことくらい苦もなく養えるし、
こちらだって、早く子どもが欲しいなとも思っている。

それに私自身の仕事も、宅建はとったものの、
入社以来ずっとしてきた契約の立会いや契約書類の精査は、
一生しがみつくほど価値のある仕事でもないように思えて……。

それでも、会社の人間関係も大切にしてきたし、
今みたいにこちらの意見や都合をほとんど聞かずに
弘幸の意見ばかりを押し付けられると、腹も立つし不安になる。

……なのにどうしても、弘幸に怒れない。
彼のことは大好きだけれど、本音は素直に出せないのだ。

それは反対意見をいうと、すぐキレるからでもある。
だけどわたしも、もう29歳。
弘幸を逃すと、次の恋愛や結婚がいつになるか想像もつかない。

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