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ラブ・スターをこの手に-11

というか、もうこの世には自分の居場所なんてない気がした。
仕事には10日で復帰したが、毎日ただ彼が憎くイライラした。

でも半年後、直輝がTVから消えた後は、もっと気持ちがふさいだ。

もともとTVも深夜枠しか出ていなかったし、
正直あまり機転が利くわけでも、華のある芸人でもない。

「ざまあみろ」とも思ったが、すぐにむなしくなった。
自分の気持ちの持って行き所を、完全に失ったのだ。

それでも生きていくのに自分の居場所がないなら、作るしかない。
完全にオバサンになる前に、一つぐらい何かをやり遂げたくて、
わたしは思い切って、どこか正社員に就職しようと思った。

でもそれは、やってみるとかなりの難関だった。

短期間で派遣先を何度も変更し、27歳で、なのにスキルは低い。
一人暮らしが可能なほど給料をくれる会社には、落ち続けた。

だがそれでも最後には、派遣コーディネーター職に落ち着いた。
皮肉にも度重なる派遣先の変更が、逆にスキルにつながったのだ。

こうして派遣会社に無事就職し、でも日々失敗を重ね
それでも少しは自信が出てくると……おかしなもので、
新しい彼にまでめぐり合うことが出来てしまった。

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