お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

ラブ・スターをこの手に-8

直輝が忙しくなって会いづらくなったのは寂しかったが、
情報雑誌のライブ欄や、TV雑誌の深夜番組に
小さくても彼の名前を見つけると、自分のことみたいにうれしかった。

それにTVに映る直輝を見れば、会うほどではないにしろ、
寂しさもいくらかまぎれてくれる。

そして「売れ始めた直輝」の彼女なことが、
自分でもびっくりするほどうれしく、誇らしい。

派遣先に行く朝、新宿駅のホームからビルの群れを見上げて、
ああ、この街はわたしが活躍するためのホームグランドで、
自分はこの時代に必要とされた人間なんだ……。

なんて果てしなく気分は高揚した。
でもさすがに会えるのが月一とになると、気持ちが揺らぐ。
そこで直輝にメールをして、おねだりしてみた。

「ライブが終わったあと、ちょっとだけでも会えない?」
「じゃあ深夜になっちゃうけど、焼肉でも食おうか。」

と、あるライブの終了後に食事をすることになった。

裏口前の、道は細くて暗いが、
わたしは直輝が出てくるまでそこで待つことになった。

お役立ち情報[PR]