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ラブ・スターをこの手に-5

そして丸一昼夜した晩「電話してもいい?」とメールが来た。
OKを出すと、すぐに直輝から通話が入る。

「本当のことを知ったら、きっと冴子ちゃん俺を嫌いになる」 「今のままがずっと続くなら、同じことだよ」

「ならいうけど。会えないのは……お金ないせい。ホントないの」

聞けば、最近徐々に売れ始めたため、バイトも入れられなくなり、
なのにギャラは以前と変わらず超低額で、貧乏のどん底だとか。

「あのコンパも『お前ら色気が足りなさすぎだ。遊んで来い』って、
 先輩が芸人全員分の飲み代とカラオケ代を出してくれてたんだ」

そっか。でもどうしよう。
わたしがお金出してデートなんて、なんだかとってもミジメ。
だけど直輝には会いたいし。このままじゃ何か納得いかない。

「じゃあ映画のチケットが2枚あるから、見に行こう」
「ありがとう、恩に着ます!」

チケットは派遣先からゴリ押しされた半額券が、確かにある。
趣味じゃない邦画だけれど、このまま捨てるくらいなら今使おう。

映画館で会った直輝は、ともかくうれしそうだった。

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