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その大きな手で-11

新人が来なくなったの、わたしのせいだっていうの!?
悔しくてカッとなったが、うつむいて時が過ぎるのを待った。

確かに自分は、協調性のあるほうではないけれど、
だからといって、彼が辞めるきっかけになったのは、
やはり彼の非常識さではないだろうか。

「会社は仕事をするところだから、彼のいうのは甘えだけれど、
 それでも人間同士だから、情っていうものも必要なんだよ」

そうして後日、人事担当者と新人本人とが話し合って、
かの新人君の退職が決まった。

こんなヤツいなくなればいいのに……と何度も感じながら、
でも彼が人事に説得されられて退職が決まってしまうと、
心底がっかりして、あまり元気がでない。

もっとやさしくしてあげれば、よかったっていうことかな。
それはわからない。
今は客先でひとり、黙々と自分の仕事に取り掛かるだけだ。

わたしは准にメールした。
「会いたいな。泊まりにいってもいい日、ある?」
返事が来た。
「いいよ。いつでもおいで」

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