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その大きな手で-6

あまり腹がたったので、仕事帰りに友人の環(たまき)を呼び、
いつもの和風ダイニングでお酒を飲むことにした。

ここは焼酎の種類と、個室風に仕切られた席が多いので、
友だちと愚痴をこぼしあうのにうってつけの店だった。

「もうさあ、ガラスのように繊細で心の弱い男ばっか。
 何か起こると、責任だけはすばやく人に押し付けてきて、
 こっちは他人の尻拭いばっかりで……ヤダヤダヤダ!!」

「晴香、そうとうキテるね」

「だってさあ、上司はいっつも曖昧な指示しか出さないくせに、
 問題が起きてから後出しじゃんけんみたいに嫌味いうし、
 新人は仕事なんてぜんぜんできないくせに、
 プライドばっかりが、そびえるほどにお高いしさっ!」

「何かあったの?」

「担当してた新人が、客先で挨拶も出来ないようなヤツなんで、
 コミュニケーションスキルをつけさせようと思ったら
 ……会社に来なくなっちゃったのよぉ」

「あーあ、それはお疲れ様。しかしなあ、今日は
 准さんののろけでも聞けるかと思ってたのに」

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