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あなたが最高!-8

ファミリーレストランで向かいの席に座った幹夫くんは、
エスニック風のピラフを、ほとんど一心不乱にかきこんでいた。

スプーンがお皿に触れる音がカチャカチャとうるさかったけど、
不思議に下品な感じはしなかった。

遠い昔の深夜TVで、こんな男の子が出てくる古い白黒映画を見た。
食べる姿を見ているともっと深く好きになりそうで、少し怖くなった。

だから、恋人の話をしようと思った。

「転職予定の会社がつぶれちゃったんだけど、無職になった途端
 彼氏が『この先どうする気だ!』ってうるさいのよね」

「なんでそんな彼と付き合ってるの?」
幹夫くんはチャーハンに全力投球で、顔を上げようともしない。

「ん、何回か別れ話はしたことあるんだけどね……」

仕事での失敗、友だちとのトラブル、退屈や将来に対する不安、
できれば彼氏には、いろいろ話を聞いてもらい、なぐさめて欲しい。

でも龍一の言葉はいつでもキツいし、皮肉屋だし。
それが理由で、ケンカになったり別れ話をしたことは数知れない。

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