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あなたが最高!-5

ついてないなあ、こんな変な人がそばに座るなんて。

と思っていると隣の男性は、こちらへ大きく倒れこんできた。
重いし、怖い……っていうか、この人具合が悪いんじゃない!?

すぐに係の人を呼ばなくちゃと男性の顔を再び覗き込むと、
まつげ長い……すごい美形。たぶん年下。
こんなきれいなコと出会えるなんて、かなりラッキーかも!

でもよく見ると、彼は気持ちよさそうに寝息をたてて眠り込んでいた。
この人、失業中なんだよね。自分の立場の自覚、あるのかな……。

高々と上がったテンションが、ストンと大きく落ちた。
「すみません、大丈夫ですか?」

声をかけても、返事はない。
そういえば、耳栓タイプのイヤフォンをしている。

わたしは相手の男性を揺さぶると「起きてください」と強めに呼びかけた。
「あ、あ、あ、どうも……どうもすみません!」

男性は椅子をガタガタ大きく鳴らすと、これまた大きな声で謝って、
ひとりでひどく恐縮して、部屋を飛び出していった。

なんだろう、あれは。かなりおかしな人だった。

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