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風の向こうへ-7

休みの日はいつもより余分に走る。天気がよければ、なおさらだ。

寒い時間に走らなくて済むし、会社の休みはほぼ平日に限られるので、
公園が混雑しすぎていることもない。

窓の外では陽の光がまぶしく、わたしは洗濯機をまわしながら、
その横で早くもウォーミングアップのための柔軟体操を始めていた。

ささっと洗濯物を干すと、公園に向かって歩いていく。

水曜日の朝10時、公園では保育士さんがたくさんの園児たちを遊ばせ、
かなりの年配なのに立派な体格の男性が、悠々としたフォームで走っていた。

わたしもさっそく、走り始める。

芝生の上ではよちよち歩きの赤ちゃんが、おかあさんと手をつなぎ、
中央の大きな池では、薄氷が太陽の光を反射してきらきらと輝いていた。

早朝よりもだんぜん気温が高いので、朝走るよりもずっと呼吸が楽だ。
いつもならペースを落とすゆるい上り坂も、今日は軽やかに越えていける。

こうして走っていくと、人間の体と心はつくづく別物なのだと感じる。
普段は特別意識しないのに、今は自分の体をコントロールするのに必死だ。

逆にたとえ自分の体でも、自分の意のままになるものはいとおしい。

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