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浮上1.5秒前-6

保育園の玄関を抜けると、美々がひゅんっと飛びついてきた。
「ただいま、美々。うわ、土ぼこりだらけだね」
腰のあたりに抱きつく美々を軽く揺すり上げて、
シーツ交換のため、一番広い教室へ向かう。

里香ちゃんと裕子ちゃん、見慣れた2人がいたが、
何となく様子がおかしい。何かあったな。

「ほい、お疲れさん。どうかしたの?」
振り向いたふたりのうちの、里香ちゃんの方が涙ぐんでいた。

「会社で2人目産みたいっていったら……反応が悪くて」
ムリに笑おうとする笑顔が、痛々しかった。

「ひどいよ『アンタのお楽しみの尻拭いはたまらない』だって」

美人の裕子ちゃんの目が、キツく釣り上がる。
わたしは一瞬、それがどういう意味なのか解らなかったが、
数秒後に意味が解ると、猛烈に腹立たしくなってきた。

「そいつだって、そうやって生まれてきたはずなのに。
 ……そんな男、生まれてこなきゃよかったんだよ!」

思わず大声を出したら、里香ちゃんは静かに首を横に振った。 “>

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