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55話 覚悟の行動


あれから何度か、慶介さんからメールが届いた。着信もあった。
だけど、私は一切返事をしなかった。
彼の嘘はやっぱり許せないし。
まだ冷静に話す自信がない。
それに、彼と口をきいたり、メール交換をしてしまったら、
ヨリを戻してしまいそうで怖い。

『あのメイクセットは、前の彼女のだよ。
捨てるのを忘れていただけなんだ』
と書かれたメールを見たときは、信じそうになった。
だけど、よく考えたら、前の彼女なんかじゃなくて、今の彼女に決まっている。
だって、バスルームはきれいに掃除されていた。
バスルームにあった髪の毛は、最近のもののはず。

私はちゃんと1対1の付き合いがしたい。
信頼しあって、「この人しかいない」ってお互い思える、
そういう関係を築きたいから。
平気で嘘をついたり、隠し事をする人とは、やっていけない。

土曜日の朝、慶介さんからメールが届いた。
『今、茜の部屋の前にいる。出て来て』
驚いて外を見ると、慶介さんのレクサスが停まっていた。

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