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49話 幸せの絶頂


部屋に着くと、
「出張先でフルーツワインを買ったんだ」と慶介さんがワインを開けた。
梨のワインを飲むのは初めてだけど、甘くておいしい。
途中で彼が「これにシャンパンを混ぜてみよう」と言い出し、
シャンパンのコルクを開けた。
おいしかった……と思う。
実はかなり酔っていて、お酒の味なんて分からなくなっていた。

ソファにもたれる私の唇に、慶介さんの唇が重なる。
キスをして、ワインを飲んで、
キスをして、シャンパンを飲んで、
また、キスをする。
2本のボトルが空になったところで、
私はシャワールームに向かった。

歩くと、足がフラフラする。
でも、メイクは落とさなきゃ。それに、シャワーを浴びなきゃ。
広い洗面台のすみに、私のクレンジングがそのまま置いてあった。
安堵と喜びが広がる。
良かった、ちゃんと私が本命なんだ。ほかの誰かはいないんだ。

その夜、私は心も体もとろけるような幸せの中で、深い眠りに落ちた。
幸せを感じた分だけ、傷つくことになるとも知らずに。

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