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48話 いい感じの関係


出品用の作品は、生花からプリザーブドを作るのではなく、
初めからプリザーブドフラワーとして売っているものを使うことにした。
デザインを描き、材料をそろえ、アレンジメントを作る。
自分用に作っていたときよりも大きなやりがいを感じて、
私は夢中になった。

リョーコから『ジム行こうよ』という誘いがあったけれど、断った。
でも、慶介さんから『食事しよう』というメールが届いたときは、
もちろん『うん。嬉しい(*^ _ ^*)』と絵文字付きで返事をした。

慶介さんは土曜日も仕事だったので、会えたのは日曜日だった。
麻布十番の駅から離れた裏通りで、お好み焼きを食べる。
慶介さんが選ぶだけあって、モダンな隠れ家風の素敵な店。
コースで出された料理のうち、
豚肉をじゅくじゅくの玉子で包んだオリジナル焼きが特においしかった。

「慶介さんって、おいしいお店、たくさん知ってるのね」
「おいしいものを食べると幸せになるからね。人生楽しまなきゃ」
初めて会ったときも、そんなことを言っていた。
たくさん働いて、たくさん楽しむ。それが彼の生き方なのだろう。

店を出て数分歩くと、慶介さんのマンションにたどり着いた。
エレベーターの中で、私たちはどちらからともなく口づけを交わした。

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