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43話 確かめたいから


そんな私を見守るように、リョーコは言った。
「『恋愛力』を磨くためには、
いっぱい恋愛するしかないと思う」
「そうだね」
リョーコみたいに、たくさんの彼氏をつくることはできないけど。
私は1人の人……慶介さんと、深い恋愛をたくさんしたい。
疑ったり不安になったりしても、このまま続けていくしかないんだ。
だって、好きになってしまったんだから。

結局、すっきりしないまま、自宅にたどりついた。
バッグから携帯を取り出すと、メールが届いていることに気付いた。
『今日の夕焼け、きれいだった。茜と見た葉山の海を思い出した。おやすみ』
甘くて切ない想いがこみ上げる。
慶介さんはいつも、私が寂しいときや不安なときに、
ぎりぎりのタイミングで絶妙な優しさをくれる。
そして、心の隙間にするりと入り込んで、
そのまま真ん中に居座ってしまう。

——慶介さんのことが好き。
愛情に比例して、あのことを確かめたいという気持ちが湧いてきた。
私は葉山のホテルに電話をかけた。そして、
「そちらのホテルに泊まりたいんですけど。予約はできますか?」
と尋ねた。

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