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42話 疑う理由


リョーコはビールをテーブルに置いて、真顔で答えた。
「テレビで探偵が言ってたけど。
女が相手を疑うときは、たいていクロだって」
ズキンと胸が痛む。
私はビールの残りを一気に飲み干して、おかわりを頼んだ。
今日はもうダイエットなんてどうでもいい。

リョーコは同情するような目をして、話を続けた。
「仕事の連絡が入ってないか、携帯をチェックするのは普通でしょ?
それに、友達から飲み会の誘いがあったんだったら、
断りメールを入れても不思議はない。
彼がシロなのか、クロなのか、どっちとも取れる状況だよ。
だけど茜は疑った。それは、疑う何かがあったんだよ。
彼の雰囲気とか表情に」

シーフードサラダと一緒に、2杯目のビールがきた。
私はまたビールをゴクゴクと飲んだ。
漠然と抱えていた思いが、リョーコの言葉をきっかけに整理されていく。
「そうだと思う。
私、気付くと慶介さんを疑っている。なんか信用できないの。
はっきりとした理由があるわけじゃないんだけど。
肌が感じるっていうか……。
でも、それはもしかしたら、私が自分に自信がないせいなのかも」
慶介さんに恋をしてから、私の心はいつも不安定にゆれている。

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