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41話 浮気の基本


リョーコと私は交差点近くのダイニングバーに入った。
ソファ席にジム用の大きなバッグをドスンと置き、ビールをオーダーする。
「これじゃあ、痩せるわけないよね」
「でもスポーツの後のビールって最高だよ。1杯だけならOKでしょ」
と笑いながら乾杯し、野菜中心のメニューを選ぶ。

私は、慶介さんへの疑惑を打ち明けた。
するとリョーコは驚きもせず、
「私も携帯2台持ってるよ。仕事用とプライベート用」
と自分の携帯電話を2台、テーブルの上に出した。
「他の彼といるときは、プライベート用の電源を切っておくの。
『あなたといるときには誰にも邪魔されたくないから』って言ってね。
でも、仕事で何かあったら困るから、仕事用の携帯の電源は入れておく。
基本でしょ、基本」

リョーコの説明を聞いて、私の不安は大きくなった。
「なんかヤダな、そういうのって。ストレス溜まらない?
ニセモノの恋愛をしてると、ストレスで肌がくすむらしいよ」
「大丈夫。私は楽しんでるから」
「そうなんだ……慶介さんもそうなのかな?
ねえ、リョーコはどう思う? 慶介さんは他にも誰かいると思う?」
リョーコは、浮気をする人の心理や隠し方を、誰よりも知っている。

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