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39話 怪しい行動


夕日が沈むと、近くの無国籍料理の店でディナーを取り、
その後は、ホテルのバーでハープの演奏とカクテルを楽しんだ。
どこへ行っても、日本にいるとは思えないような異国の香りがする。
そのムードに私は酔いしれていた。

部屋に戻ると、慶介さんはいきなり私をベッドに押し倒した。
呼吸困難になるくらい長いキスの後、彼の唇が私の首筋へとおりてきた。
手のひらがワンピースの下から私の肌をなで始める。
「ちょ、ちょっと待って」
「待たない」
「シャワーを浴びさせて」とお願いしても、慶介さんはキスを止めない。
「潮風を浴びたから、ベタベタして気持ち悪いの」
私は体をよじって彼から逃れ、バスルームに駆け込んだ。

ドアを閉めるとホッとした。あのままなんて恥ずかしい。
お湯を出し、シャワーの温度を調整していると、
ふいに、「シャワーの後に、新しいフレグランス少しだけ香らせよう」
と計画していたことを思い出した。
シャワーを出しっぱなしにして、アトマイザーを取りに部屋に戻る。

すると、慶介さんはベッドに腰掛け、携帯メールを打っていた。
なぜかベッドの上にもう1台、携帯電話がある。
おかしい——直感がはたらいた。

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