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25話 きれいになりたい


慶介さんに会いたい。
でも、会えない。

切ない思いを紛らわすために、スポーツジムに通う回数を増やした。
おかげで、気になっていた二の腕に、少しハリが出てきた気がする。
「でも、体重がぜんっぜん、減らないの。ウエストも細くならないし」
リョーコに愚痴をこぼすと、
「ダンスでシェイプっていうコースがあるよ。これ効きそうじゃない?」
とすすめられた。
「いいね、参加してみようかな」
今の私は、きれいになるためなら、何でもする。
慶介さんに愛されたいから——。

シャワーを浴び、帰り支度を終わらせた後、
慶介さんにメールを打った。
『今、ジムの帰りです。慶介さんの仕事が終わるようだったら、会いたい』
しばらく待ってみたけど、慶介さんからの返事はない。
あきらめて、「飲みに行こうよ」というリョーコの誘いにうなずき、
ミッドタウンの方へ歩いた。

信号待ちをしていると、車道の反対側に慶介さんの姿をみつけた。
そして、彼の横には、より添うように歩く女性が——。
信号が青になるのと同時に、私は後を追って駆け出した。

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