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23話 肌の感覚


のどが渇いて目が覚めた。
隣を見ると、慶介さんは熟睡していた。
初めて見る寝顔。
こうして目を閉じている顔は安らかで、
私を抱きしめたときとは別人のよう。
おでこにかかる髪の毛の生え際を、そっとかき上げるように撫でてみた。
数時間前、肌を触れ合わせたときの感覚がよみがえる。

——愛しい。
そんな感情がこみ上げてきた。

クラブで出会って、2回食事をしただけの人。
交わしたメールだって、ほんの少し。
こんなに早い段階で、体の関係を持ってしまうなんて。
少しずつ時間を重ね、だんだんとお互いを知っていく、
それが私の恋愛スタイルだったのに。
いつのまにか、強引な慶介さんのペースに、すっかり巻きこまれている。
不思議なことに、それが嫌じゃない。
彼のぬくもりを横に感じながら、満たされた想いをかみ締める。

私はベッドから起き上がり、水を飲みにキッチンに向かった。
シンクの横の食器カゴが目についた。

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