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15話 会いたいと思うなら


ジムの後、クリームソースのうどんを食べながら、リョーコが言った。
「そんなに気になるなら、自分からメールすればいいじゃない」
「でも、気に入ってくれてるなら、向こうから連絡がくるはずでしょ?」
弱気な私の発言に、リョーコは呆れた声を出した。
「何そんな男尊女卑してんの?
私は会いたいと思ったら、自分からメールするよ」
いつでもリョーコは男前だ。
「キスをしたってことは、茜のこと気に入ってるってことだよ。
嫌いな女にキスをする男はいないよ」
「でも、メール来ないし……」
「メールが苦手な男の人って、けっこう多いよ。
キスした後、無言で歩くなんて……遊び慣れてそうで、実は経験不足っぽいね」

そうだ。慶介さんは一見遊び人風に見えるけど、
実は不器用な人かもしれないと、私も感じていた。
彼のメールはいつも短かった。
あれは、メールが苦手だからだったのかも。
メールが来ないのは、もしかして忙しいだけだったりとか?
——だったら、私からメールしてみようかな。

私は携帯を取り出し、慶介さんの名前をディスプレイに呼び出した。
『会いたい』と言う勇気はなかったから、
『何していますか?』と1行だけのメールを打った。

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