お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

星影のビート-12

翌朝、まぶしい光と冷たい空気の中で目が覚めた。
同じお部屋に泊めてもらい、すっかり仲良くなった夫人と、
寝かせてあった生地でパンを焼き、卵を焼いて朝食を作る。

ふと仕事のCSR推進も、この夫妻の暮らしのように、
他社が憧れて真似したくなる何かができないか、なんて思った。

淹れたてのコーヒーの香りで、みんなも起きてくる。
星の話や蓼科の自然の話をしながら食べると、
焼きたてのパンはいくらでも胃袋に落ちていく。

だけど時間は容赦なく過ぎ、山荘から帰る時がやってきた。

最後にオーナー夫妻にご挨拶をして駐車場に向かうとき、
一瞬振り向いたイチは無言で、わたしの手をとって歩き出した。
……何か言おうと思ったけれど止めて、
ほんの少し力を入れて、イチの手を握り返す。

わたしは、この人とお付き合いすることになるのかな?
イチはこういう自然の中も、クラブの喧騒も似合う、
とても不思議な雰囲気を持っていて、すてきだ。

でも今日はとりあえず、帰りの車ではまた
ロックフェスの思い出の曲を、大きな音で聞いていこう。

(おわり)

お役立ち情報[PR]