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星影のビート-8

イチと一通りの話が終わると、わたしはフロアへ出て踊った。
こうして音に包まれて体を動かしていると、
手や脚がどこまでも伸びていくようで、とても気分がいい。

ただ最近クラブに来ると、どうしても考えてしまう。
「いつまで、こうして遊んでいられるのだろう」って。

実はロックフェスティバルでも、同じことを考えてしまった。

あんなにきれいな青空と緑と、音楽の中にいて、
「あと、どれくらい続けて来れるかな」なんてマイナーな気持ち。

もちろんクラブにも、30代と思われる人は大勢いる。
ロックフェスには、家族で子どもを連れて来る人も多い。

でも「わたしは大丈夫かな?」とささやく自分がもう1人いる。

クラブにもロックフェスにも行かない自分は想像できないけど、
でも30歳半ばの自分が何をしているかも、まるで思い描けない。

恋人も無理に作ろうと思わなかったし、
ここ2年はずっと1人で、さほど焦りも寂しさも感じなかった。

今までずっと音楽の余韻の中で生きてきて、
これからもきっとそう、きっと……と思うのだけど。

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