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明日をさがして!-5

翌朝は、昇治の家のベッドで目を覚ました。
喉仏の下、ぽつんと生えているヒゲを撫でていたら、少しして彼は目覚めた。

「シャワー浴びたら、ファミレス行こうか」

うなづいて起き上がると、シンプルな部屋はカーテンが薄闇を作り
蛍光色の熱帯魚が泳いでいる水槽が、とても幻想的だった。

そして少し急いで服を着る昇治の背中に、何となく見とれてしまう。

外へ出ると、朝の光が目にまぶしい。
すぐそばにあるファミレスで、ふたりモーニングセットを食べた。
話すことがありそうで見つからない、ちょっと照れくさい時間だ。

昨日の夜、パスケースをプレゼントすると、
昇治は今まで使っていたものと、すぐに定期券を差し替えてくれた。

でもただ無難なだけのパスケースは、どうみても似合わない感じ。
彼の手にした黒い皮の小物を見ながら、ひどく後悔した。

わたしは「交際1カ月目の記念日」に、ルビーのピアスをもらったのに。
(当然、その日が何の日だか、聞くまで思い出せなかった)

ほのかに螺旋を描くゴールドのピアスは、驚くほどわたしに似合った。
彼は過去、別のコにもこんな風にプレゼントしたのかもと、嫉妬したほどだ。

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