お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

guest89「10年目の男」



「ただいまー」
もう眠ろう。ベッドに入った瞬間に、
彼の帰宅を告げる声がする。

「おかえり。おやすみ」
私はベッドの中から彼に声をかける。
「あ、おやすみ。静かにしてるからね」

またいつもの同僚と飲んで帰ってきたのだろう。
いつも終電ぎりぎりまで、同じ同期と飲んでいる。
「今日は遅くなるからね」と、
その同期と同じシフトになるたびに宣言して出かけてゆく。

しかも女の子の同期らしいが、
そんなことは別に何とも思わない。
エステティシャンなんて仕事をしている彼だ。
いちいち同僚の女の子に嫉妬したって仕方ない。
そういえば、今日はいつもよりも帰宅が遅い気がする。
あまり気にはならないけれど。



お役立ち情報[PR]