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guest79「姉と妹」



「私、お姉ちゃんの結婚式に行くつもりないから」

休日の昼下がり、外はあきれるほど天気がいい。
そして、上品な内装で落ち着いたマスターのいる、
この「天国」という喫茶店もあきれるほど素敵な空間だ。
だけど今私が座っているこのテーブルは、
あきれるほどの居心地の悪さに満ち溢れている。

「絶対に、行かないから」
目の前に座っている実の妹の美久は、
他人に言うかのようにそうつぶやいた。

「そう、なの……」
信じられない妹の言葉に、
私はただそうつぶやくことしかできなかった。
“どうして?”という言葉も、
口にすることができない。
美久は私とは目も合わそうとしないで、
伏し目がちにしている。

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