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guest35「もったいない」



私は頭が昔からよかった。
そう言うと、感じ悪く聞こえるだろうか?
でも本当なんだから仕方ない。
中3のときに私が選んだ高校に、担任は散々文句をつけた。
「お前なら後ふたつはレベルが上の高校を狙えるだろう」
だけどその高校は、家から満員電車に乗って50分もかかる。
制服だって紺色のワンピースで、なんだか戦争中の女学生みたいだ。
「私、部活動の盛んな高校に行きたいんです」
私はそう言うと、小学生のときから続けていた水泳への情熱をでっち上げた。
「たしかに、あの高校の水泳部は全国大会常連だしな……」
なんだか、担任は感動すらしたようだった。

もちろん本当の理由は、高校が近いってことと、
グリーンの制服がすっごくかわいいってことだ。
当然のように、私は高校生活を帰宅部に所属して過ごした。
高校3年の夏休みまで、私は客の来ないショッピングセンターの、
客の来ない本屋でアルバイトをしていた。
勉強はあまりしなくても、そこそこの点数が取れた。
むしろみんなのレベルに合わせるのが大変だった。

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