お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

なんで私が?-9

そして弥生は……そんなわたしたちのことを、
目をすうっと細くして笑っている。
それは「もう遅いわよ」といわんばかりの、挑戦的な微笑だった。

「本当にありがとう! じゃあ、さっそく見せてもらおうかな」

そういうと綾瀬さんは、にこやかな表情で屋上を後にした。
「じゃあ、わたしもごちそうさま」
その後を追って、弥生も立ち去ろうとする。

「おい、ちょっと待てよ。1人で抜け駆けなんてズルイじゃない」
恵美が乱暴に、弥生の腕をつかんだ。

「何いってるの。抜け駆けしようとしたのは、そっちじゃない。
 お昼も食べないで、何してたわけ?」

図星をつかれて、恵美がウッとたじろぐ。
それにしても、日ごろトロいくらいに人のいい弥生の
この強さはどこからどこからくるのだろう。

いや、わたしだって強くならなきゃ。
そして綾瀬さんと結婚して、人生をもう一度リセットするのだ。

だが人生、罠や障害だらけだ。ある朝わたしはロッカールームで、
いきなり好奇心旺盛なオバちゃんたちに、腕をつかまれ取り囲まれた。

お役立ち情報[PR]