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なんで私が?-8

なるほど。恵美はトマト農家の生まれだ。
ソースの素材については、いろいろな知識があるんだろう。
ましてや彼女には、経理の素養もある。強敵かもしれない。

「どこ見てんのよっ、気をつけて歩きなさいよ!」
「ふんっ、そっちこそ!」

わたしと恵美は、おたがいを押しのけあいながら、
社長室にムリムリ2人、横並びで入室する。

だが社長はいても、肝心のコンサルタントはいない。

「綾瀬くんへの提出物なら、机の上に置いておきなさい。
 すぐ戻るよ。今頃は、屋上で弥生ちゃんとお昼ごはんだ」

わたしと恵美が屋上へ猛ダッシュしたのは、いうまでもない。

鉄の扉を開け、給水タンクの裏へ回り込むと、
そこでは綾瀬さんと弥生が、なごやかにお弁当を広げていた。

そんな2人を見ると、頭にカッと血が上る。
「綾瀬さん、提案レポート、机の上にありますので見てください!」

「わ、わたしもです」
一歩アピールの遅れた恵美が、あわてて前に出る。

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