お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

なんで私が?-7

彼に近づく口実。それは会社の改善案の提案がベストだろう。

わたしは他の2人に差をつけるため、
ダメ元で、でっかい花火を打ち上げることにした。

題して『新工場建築の提案』。

いや最初は、単純に今の職場の改善点と解決策を出す予定だった
だけど現在フル稼働中の工場で、できることはやりつくされている。
これ以上の大きな改善はムリなのだ。

だったら、もう一つ建てたらいい。働き手ならいくらでもいる。
ここで生まれ育ったわたしには、候補によさそうな場所も、
材料の供給を頼めそうな団体も、おぼろげながらに察しがつく。

わたしは夜中に、汗だくになってレポートをまとめ、
昼休みには屋上にもいかずに、綾瀬さんのいる社長室を目指した。

だが廊下の角を曲がったところで、誰かと衝突。

「痛ったーい!」
ぶつかった相手は、恵美だった。

廊下に放り出されているレポートのタイトルは
『ワンランク上の新ブランド提案』。

お役立ち情報[PR]