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なんで私が?-4

土曜の昼、わたしは車のキーをつかむと母を振り切って家を出た。
どうせ家にいれば「大学まで出したのに」と
さんざん嫌味をいわれた挙句、見合いを勧められるのがオチだ。

といっても逃げる先は、パチンコ屋ぐらいしかない。
それだって知人の目を避けるため、3つ隣の町まで車を飛ばす。

でも遊んでいても「この先どうしよう」なんて思いが頭を離れず、
夕方になると眼精疲労と自己嫌悪で、もうヘトヘトだ。

それでもこの日は、めずらしく3万円も勝てたから
リラクゼーションハウスへいって、
フェイシャルとボディマッサージを、たっぷりと受けた。

程よい固さの施術台で、肩も背中もたっぷりとほぐしてもらい、
顔をすべる絶妙な指のタッチを楽しんで、90分。

「お疲れさまでした」の声で目をあげた時、
笑顔のセラピストの背中に、一瞬、天使の翼が見えた。

……いい接客だったなあ。
わたしだって以前は「ぜひあなたから買いたくて」と、
わざわざ遠くから来るお客の1人や2人、いないわけじゃなかった。

何でわたし、こんな風になったんだろう。もう泣けてきちゃう。

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