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なんで私が?-2

雑貨店は仕入れを読み違えると、簡単につぶれるのは知っていた。
でもまさか就職して2年目に自分の勤め先が倒産するとは。

だけどその頃は、恋人の卓と暮らしていたこともあって、
最初はさほど、失業に危機感もなかったのだ。
わたしはバイトをしながら、しっかりした再就職先を探していた。

しかしある日、予定の面接が中止になって家に帰ると
知らない女と卓が、あられもない姿でベッドにいた。

わたしは2人に手当たり次第に物を投げつけ、女を追い出した。
だが卓は、謝るどころか開き直る始末。

「すまん京子。でもちょっとした浮気ってことで勘弁してよ。
 おたがい、1人じゃ生きていけないんだし」

おまえの収入で一人暮らしはできないんだから、見逃せという。

「なによっ、あんたみたいなフリーターといっしょにしないで!」
わたしは怒り、刃物を振り回す勢いで卓を部屋から追い出した。

だが彼が出て行くと、瞬く間にお金の回りは悪くなった。
でもバイトの身分では、家賃の安い部屋への引っ越しもできない。
結局、再就職先がなかなかきまらず、時間がたつうち、
失業保険も切れて、最後には田舎へ帰らざるを得なかった。

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