お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

永遠未満-12

翌日、親には「風邪をひいたみたい」といって、
一日中、ベッドの中で臥せていた。ずっと泣いていた。
かみすぎで、鼻の頭が赤くなった。

それでも日曜には部屋を掃除して、月曜日には出社する。
営業所には、午後には仲月さんがやってきて、
前に薦めた旅行パックの評判を、しきりに伺っていた。

どこか、中野くんに似ている気がする。
というか、単に同い年くらいの男性、というだけかも。
でなければ、単にグループ会社の外の人、というだけかも。

……しっかりしなきゃ。もう恋に恋する年でもない。

それからしばらくして、わたしは自宅近くの駅のそばで、
チェーン経営の英会話スクールに入会申し込みをした。

これで何が変わるとは思えないが、それでも会社以外の人との
付き合いを広げたかったし、
長嶺先生の教えてくれた英語を、もっと磨きたかった。

そしていつかは、先生みたいなステキな人になりたいし、
あんなお似合いのパートナーを見つけたい。

これがそのための、ほんの小さな始めの一歩になればと思う。

                            (おわり)

お役立ち情報[PR]