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永遠未満-3

営業所内の人間関係には、まるで問題はない。
女性の先輩たちとは、いっしょに旅行にいくほど親しいし、
顧客相手の業務なので、仕事で馴れ合うことも事実上不可能だ。

仕事も一昨年の全グループ対応新システム導入でやりがいも十分。

ただ毎日仕事に集中するうち、わたしもあっという間に26歳。
社会人になってからは、ずっと彼氏もいない。
というか周囲に、若い男性なんてほとんどいないし。

でもこのまま先輩たちのように、30台半ばまで一人はどうだろう。
それじゃあかなり寂しいかも。でも探すにはどうすればいい?
こんな風に毎日じんわり焦りを感じていると、
ある日、携帯にメールが届いていた。

「ごぶさたです。永承塾にいた松下です。
 今度、長嶺先生がご主人の転勤に伴い渡米されるとのこと。
 壮行会を兼ねて食事会を企画してます。高橋さんもぜひ……」

なつかしい。高校時代に通っていた英語塾の仲間からだ。
永承塾は海外生活の長かった長嶺先生が、自宅の離れで開いた塾で、
わたしはそこで、苦手だった英語を克服することができたのだ。

先生は髪が長く、気さくで、でも教え方がとても巧みで、
瞬く間に生徒を英語好きにさせてしまう、そんなステキな人だった。

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