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永遠未満-2

バスは工場地域の門で一度止まると、守衛さんのチェックを受ける。

そして門をくぐると、見渡す限りのグループ会社の敷地を走る。
窓の外には整った芝生と樹木の茂りが広がり、第一局、第二局と、
セクションごとのバス停で、それぞれ人が降りていく。

「そういえば郁美ちゃん、いくつになったっけ?」
「先月、26歳になったばかりです」
「じゃあ早く結婚して、お父さんを安心させてあげなきゃ」

正直、その話題はウンザリなのだが、ムキになっても仕方ない。
わたしは曖昧に笑ってバスを降り、築36年の古い建物へと向かった。
建物は古くても磨きこまれているので、清潔な感じがする。

一階、入ってすぐのカウンターの向こうが、わたしの職場。
業務は旅行代理店とほぼ同じ。
ただ顧客はほとんどグループ会社で、出張や旅行の手配が主な業務だ。

所長と主任がもう来て、オンラインシステムを立ち上げている。
二人の顔を見ると、軽く緊張すると同時に少しホッともする。
もうすぐ女性の先輩たち4人も、出勤するだろう。

これからお昼をはさんで4時までは、メールや電話の対応に追われ、
顧客との応対以外は、ほとんど黙々と業務に取り組む。

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