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冷めたピザのいただき方-6

由布子が泊まった翌日から、仕事はどんどん忙しくなった。
その合間をぬって、週に一度はビジネス英語のクラスに通う。
隔週でWeb作成スキルを磨くための、社内講習会にも出る。

でもそれは決して、イヤな忙しさではなく、
むしろ毎日を、以前よりもっと楽しくしてくれた。

だけど……最近ちょくちょくお腹が痛くなるのがツラい。
1日に2、3回はお腹を押さえて、痛みをやりすごす。

なんで? なるべく体に良いもの食べて、早寝早起きして。
わたし何も、悪いことしていないのに。もう、ヘンな病気だったらどうしよう。
痛みより心細さが先だって、どうしても病院に行けない。


それでもお給料が振り込まれたら、その週末にはピザをとる。
この間、由布子とも話したのだけれど、
思い切ってこの際、配達の桐谷さんに話しかけようかと。

なんていうのが一番いいかを、ふたりで必死に考えた結論は。
「残ったピザを翌日、おいしく食べるいい方法を知りませんか?」

これなら絶対不自然じゃないし、上手くいけば長く会話も楽しめる。
よし。わたしははやる心を抑えながらピザ屋に電話し、
桐谷さんの乗ったバイクの音が聞こえてくるのを、ずっと待った。

……でも、またお腹が痛くなった。
今度はなかなか痛みが引かない。もうシャレにならない痛さだ。
玄関前のマットの上に座り込んでいると、ものすごい悪寒もした。
痛みはどんどん激しくなるし……いやだ、どうしよう。

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